あうとわ~ど・ばうんど

The Complete Latin Jazz Sides

THE COMPLETE LATIN JAZZ SIDES
THE COMPLETE LATIN JAZZ SIDESEric Dolphy」(gambit)。17曲79分。Eric Dolphy(as,fl,bcl) Juan Amalbert(conga) Gene Casey(p) Bill Ellington(b) Charlie Simons(vib) Manny Ramos(ds) Felipe Diaz(vib) Arthur Jenkins(p) Bobby Rodriguez(b) Tommy Lopez(conga) Louie Ramirez(ds) Booker Little(tp) Julian Priester(tb) Clifford Jordan(ts) Mal Waldron(p) Art Davis(b) Max Roach(ds)

このところモダンジャズの発掘・未発表音源を集中的に聴いているが、今日のアルバムはその流れに沿いつつちょっと違って、エリック・ドルフィーが1960年、ラテン・ジャズのグループに客演した異色盤「Caribe」「Latin Jazz Quintet」の2枚をカップリングした好編集盤。

チコ・ハミルトンの「Complete Studio Sessions 1958-1959」のところでも述べた(昨年10月25日参照)が、こういうのは非常に助かる。ハミルトンのアルバムと同様、ドルフィー入りムードミュージックとして十分楽しめる。スタンダードも数多くやっていて、「A Night in Tunisia」でドルフィーがアルトでソロを1コーラスやっていたりもするが、まあとりたてるほどのことでもない。

ボーナストラックとして、マックス・ローチPercussion Bitter Sweet」(06年2月21日参照)の最終曲、「Man from South Africa」が収録されているが、これは要らなかったんじゃないかなあ。


ところで、来月でドルフィー没後45周年になるけれど、こういう編集盤でなく、あっと驚く未発掘音源とか出ないんですかねえ。