あうとわ~ど・ばうんど

Footprints

フット・プリンツ
最近「フット・プリンツ/ミシェル・マーサー著、新井崇嗣・訳」を読んだ。ショーター自身の歩みとジャズ史が重なる前半部分が面白かった(後半は『信仰』の話が中心。押し付けがましさはないけれど・・・)。ジャズファンならば思わず瞠目する事実が至る場所に、しかも極めてサラリと書いてあり、気を抜けないというか全く飽きさせなかった。
ところでショーターといえば、ぼくは元々、マイルスバンド時代の彼は好きだったのだが、それ以外の作品での彼には今一つノレなかった。が、最近の彼は好みである。転換点は、当然このアルバム。
Footprints Live
Footprints LiveWayne Shorter」(verve)。02年、全8曲64分。Shorter(ts,ss)Danilo Perez(p)John Patitucci(b)Brian Blade(ds)。
①「Sanctuary」②「Masquelero」⑦「Atlantis」にシビれる。ちなみに今回はタイトルに引っ掛けて本作を取り上げたけど、実は昨年の「Beyond the Sound Barrier」の方が数倍素晴らしい傑作だと個人的には思っています。