あうとわ~ど・ばうんど

Stepping Stones

トランペットつながりで。「Stepping Stones/Woody Shaw」(columbia)。05年リイシュー、全7曲71分(79年のオリジナルLPとは、曲が若干違うのかな?)。Shaw(cor,flh)Carter Jefferson(ts,ss)Onaje Allan Gumbs(p)Clint Houston(b)Victor Lewis(ds)。
Stepping Stones不遇のトランペッター、ウディ・ショウ70年代の快作。昔からヴィレッジ・ヴァンガードライヴに駄作なし、と言われている(駄作がないというより、名盤が多いのだろう)が、このアルバムもその例に漏れず、凄まじい熱気に溢れている。
バラードの④、クロージングテーマの⑦を除くと、冒頭のタイトル曲から、たまらん疾走感。ショウの縦横無尽なプレイも素晴らしいが、ジャズメッセンジャーズ時代からの相棒というカーター・ジェファーソンのサックスも、ジャズ史に埋もれさせておくのは勿体ない渾身のブロウを繰り出す。
ところで、ここでピアノを弾くガムスはショウの死後、日野皓正グループに参加することになる(ほーら、つながった)。日野はよくショウに捧げて「Sweet Love of Mine」を演奏していた。ショウはドルフィーのアイアンマンセッションに参加してるぐらいだから結構なベテランだと思っていたのだが、実はショウの方が日野より年下だったんだねえ。