Time Zones

「Time Zones (Dig)／Charles Gayle」(tompkins square)。06年、全7曲49分。Gayle(p)。
ピアノも弾くサックス奏者チャールズ・ゲイルの、初のピアノソロアルバム。ジェームス・P・ジョンソン、アート・テイタム、セロニアス・モンク、セシル・テイラーにインスパイアされた演奏だという。ストライド奏法からフリーまで、ジャズピアノの歴史を縦横無尽に駆けめぐる。
タイトル曲①が、とりわけ素晴らしい。サックスを演奏しているときは、ドシャメシャな中に歌心が仄見えるゲイルだが、ピアノを弾くと一転、叙情味の方が前面に出る。まるで、全盛期の山下洋輔のソロピアノのようにも聞こえる(ゲイルの方が年上ですが)。他には④「Blues in Mississipi」、タイトルズバリのブルージーな演奏に惹かれた。