あうとわ~ど・ばうんど

Fat Jazz

ひさーしぶりに「はーど・ばっぷ」ってやつでも聴いてみっか。と思ったが、よく考えてみたら今は、そっち方面のアルバムをほとんど持っていないことに気付いた。で、どうにか棚から探し出したのが「Fat Jazz/Jackie McLean」。57年、全5曲36分。McLean(as)Ray Draper(tuba)Webster Young(cor)Larry Richie(ds)Gil Coggins(p)George Tucker(b)。
懐かしい。高校時代、ジャズをまだ聴き始めたばかりでフリージャズの存在すら知らなかった頃は、よくこういうの聴きながら試験勉強したりしていたもんだ(今は、随分遠くまで来てしまったなあ、苦笑)。
全曲、哀愁のハードバップ。音質があまりよくなく、エコー処理も結構イイカゲンなのだが、それがいい方向に出ているように思う。そして、マクリーンは無論のこと、当時17歳のドレイパーも実にイイ味を出している(チューバいらん、という人が多いらしい。自分は好き)。このアルバムを聴くと、鉄橋の架かる河川敷に沈みゆく夕日、を想像してしまうのは自分だけだろうか? 余談だが⑤「Tune Up」で、ホーン陣のチューニングから曲が始まるのには、いつも笑ってしまう。
最後に一言。国内盤のライナーノーツ、嘘を書くな。こっちが分からないと思ったら大間違いだ。