あうとわ~ど・ばうんど

Pat Metheny / Ornette Coleman - Song X : 20th Anniversary

Celebrate Ornette」のDVDは未だ観ていないが、レーベル名が〈Song X Records〉になっていたので懐かしく、久しぶりに引っ張り出して聴いてみた。

Pat Metheny(g, guitar synth) Ornette Coleman(as, vln) Charlie Haden(b) Jack DeJohnette(ds) Denardo Coleman(ds, per)


パット・メセニーがゲフィン移籍第一弾としてオーネット・コールマンを迎えて85年に吹き込んだアルバムの20周年を記念して、05年にリリースされた完全版。これが出た当時は非常に驚いたし、追加の6曲が末尾でなく冒頭に収録されていることに驚き、しかもそれによってアルバムの印象までがらっと変わったことにも驚いたものだった(そして、それからさらに10年以上がたったことにも驚いている)。

とはいえ、この作品の精髄はやはりオリジナルアルバムのほうにあると思っていて、とくに13分に及ぶ「Endangered Species」では、オーネットがいつもの“のんき父さん”風をかなぐり捨てたように、サックス奏者としての凄みを存分に味わわせてくれるし、もしかするとこの演奏が「Spy Vs Spy」の発想の直接の源になったのではないかと思うのだ。


試聴
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