あうとわ~ど・ばうんど

Cecil Taylor - Tzotzil / Mummers / Trotzil

4ケ月前に初めて聴いて深い感銘を与えてくれた、カルロス・ワード在籍時代のセシル・テイラー・ユニットの残る2枚も入手した。

Tzotzil/Mummers/Tzotzil

Tzotzil/Mummers/Tzotzil

Live in Bologna

Live in Bologna

Cecil Taylor(poetry, p) Carlos Ward(reeds) William Parker(b) Leroy Jenkins(vln) Thurman Barker(marimba, ds, voice)

とくに印象に残ったのは前者。冒頭、セシルのポエトリーリーディング(というのか、奇矯なヴォイスパフォーマンス。最後にも出てくるので、これが『Trotzil』(マヤ民族の一つらしいが)ということなのだろうか)の長さに気が挫けそうになるが、乗り切ってしまえば心地よい音世界。とりわけ中盤、ウィリアム・パーカーとサーマン・バーカーに乗せられた(?)セシルが鬼気迫るような恐るべき速度と煌びやかさで果てしない音伽藍を組み上げていく中、ジミー・ライオンズ全盛期もかくやという勢いで突っ込んでくるカルロス・ワードがまたすばらしい。

Live in Vienna」と合わせた三部作(と呼ばれているかどうかは知らない)とは、長く付き合っていけそうである。