Luc Houtkamp / The Songlines
オランダのリード(その他いろいろ)奏者 Luc Houtkamp が、初期作品をデジタルで再発している。
Luc Houtkamp / The Songlines
(POW Records, 2018)
Luc Houtkamp (as, ts)
26年前、彼が主宰していたレーベル X-OR のカタログ番号1番としてリリースされた500枚限定の「The Songlines」をリイシューしたついでに、同時期にシカゴでライブ録音した30分以上の未発表音源をボーナストラックとしてプラスしている。ここに収録されている Houtkamp のサックスソロは、ケレンもハッタリもギミックも無い、思わず「糞」と頭に付けたくなるような真面目な即興なのである。『どう見ても、中年のセールスマンのおっさん』というのが田中啓文さんの比喩だったが、そんな風貌で、テクニックをテクニックと感じさせないこんな理知的なプレイを展開するのだから、『ギャップ萌え』とでも言ったらよいだろうか。