あうとわ~ど・ばうんど

dMu - Synaptic Self

CF 新譜は4枚入手したが、残り1枚は省略(お察しください)。米国のバリトンサックス奏者 Josh Sinton の旧作を聴く。


dMu - Synaptic Self
Iluso Records, 2016)
Josh Sinton(bs, bcl) Álvaro Domene(elg) Mike Caratti(ds, compositions)


グループ名やジャケにどんな意味が込められているのやら不明ながら、スペイン出身のギタリスト、オーストラリア出身のドラマーとの国際色豊かトリオである。ジョシュ・シントンの存在を意識したのは、5月に聴いた Spinifex がきっかけで、破壊的に押して押して押しまくるバリトンサックスに惹かれた。本作でもシントンのそうしたパワー全開の魅力は十分に堪能でき(持ち替えのバスクラは意外と普通だが)、まあもっともアルバムが進んでいくとその猪突猛進的なプレイのあまりの愚直さに「もう分かったよ」という気分にさせられたりもするのだけれど、それもまた咆哮の快楽であるし、バリトンサックスによるフリージャズの正しい姿であろう。代わりに、というわけでもなかろうが、ギターの多彩なプレイが出色で飽きさせない。


試聴
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