Daniel Humair / Tony Malaby / Bruno Chevillon - Pas de Dense
地元中古店にて入手。
Daniel Humair(per) Tony Malaby(sax) Bruno Chevillon(b)
誰だ、こんないいアルバムを売りやがったのは。と言いつつ、自分は持っていなかったのであって、そのおかげで入手できたのだから、文句を言う筋合いではない。(しかしながら実は聴いたことはあって、その詳細については深くツッコまないでほしい)
マラビーの音は、やっぱり大したもので、この重層的な音がある限り、彼の将来は安泰だ。フレーズでも咆哮でもない、ぐじゃぐじゃっとした音塊でさえも、激しい興奮を呼び起こす、というのは、これはもう「ずるい」と言ってもいいんじゃないだろうか。
ダニエル・ユメールは70歳を超えたベテランだが、当時40代のマラビーと50歳になったばかりのシュヴィヨンを相手に、若々しいところを見せている(何しろ共演の2人が生まれる前から活動歴がある。ちなみに晩年のエリック・ドルフィーとも共演している)。アルバム全体では12曲53分のため、ややこま切れ感があるのがちょっと残念か。