あうとわ~ど・ばうんど

Tom Rainey Trio - Hotel Grief

またしても、例によってCDが待ちきれず、ダウンロード版を発売と同時に購入。

Hotel Grief

Hotel Grief

Tom Rainey(ds) Ingrid Laubrock(sax) Mary Halvorson(g)


トム・レイニー・トリオの通算3枚目(Intakt レーベルでは2枚目)。今作も非常に滋味深い。

メアリーとラブロックが同じ空間にいるだけで、その音世界は芳しき香気を漂わせ、豊饒で、贅沢なものとなる。ラブロックのサックスの音にはいつまでも舌先で転がしていたい深いコクがあり、レイニーのドラムは婦唱夫随とでもいうか、妻のプレイを引き立てつつ共に高みに上り詰めていく。メアリーのユークリッド空間を翻弄するかのような絶妙に調子っぱずれのギターが、2人に無関係でいたかと思えば前に出たり後ろに引っ込んだり、共演者を挑発しつつ聴き手に対しても謎かけをしているかのようだ。(その後、CDも入手。11/13追記)


試聴ページwww.intaktrec.ch


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