あうとわ~ど・ばうんど

William Parker / Wood Flute Songs

11月に届いて以来、折に触れて聴いている。

Wood Flute Songs: Anthology/Live 2006-2012

Wood Flute Songs: Anthology/Live 2006-2012

William Parker(b, double-reeds, shakuhachi) Hamid Drake(ds) Rob Brown(as) Lewis Barnes(tp); Billy Bang(vln) Bobby Bradford(cor) James Spaulding(as) Massimo Pinca(b) Aina Rakotobe(bs) Ernie Odoom(vo) Ludovic Lagana(tp) Philippe Ehinger(bcl) Maurice Magnoni(ss) Manu Gesseney(as) Stéphane Métraux(ts) Eri Yamamoto(p) Leena Conquest(vo) Cooper-Moore(p)

計8枚組。前半4枚がHamid Drake, Rob Brown, Lewis Barnesとのカルテット。後半4枚が、このカルテットに他メンバーを加えた、Septet, Creation Ensemble, Raining On THe Moon, In Order To Surviveというバンドが一枚ずつ、という構成。

パーカーは、フリージャズアルバムにその名を見出さずにいることが困難な「現代フリージャズの芯」(by 聴いたら危険! ジャズ入門 (アスキー新書))であるが、リーダー作となるとエリントンやカーティス・メイフィールドを取り上げるなど、現代フリージャズに留まらず、ジャズの伝統に立脚した、ジャズのぶっとい芯としての存在感が際立つ。

この8枚を聴いていると、チャールズ・ミンガスのグループであったり、オーネット・コールマンのオリジナルカルテットであったり、エリック・ドルフィーのグループであったり、さまざまな参照項が思い浮かび、これぞまさしくジャズである、との思いを強くする。

ちなみに、私自身は最少編成でハードボイルドなカルテットの演奏を、特に愛聴している。