あうとわ~ど・ばうんど

Ches Smith and These Arches / Hammered

Ches Smith and These Arches / Hammered
Clean Feed, 2013
Tim Berne(as) Tony Malaby(ts) Mary Halvorson(g) Andrea Parkins(acc, electronics) Ches Smith(ds)

Ches Smith and These Arches の2作目。前作「Finally Out of My Hand」のメンバーにティム・バーンが新たに加わっている(売れっ子トニー・マラビーのスケジュールが押さえられず、ティム(スミスは彼のカルテットのドラマー)を入れてツアーに出ようとしたが、マラビーのスケジュールが再び空いてしまったため急遽2管編成にしたのがきっかけらしい)。
最近ではメガネ女子の完全なファンになってしまい、どんなグループでも彼女のギターについつい耳を傾けてしまう私であるが、さすがにこのグループではティムのアルトの吸引力に惹きつけられてしまうのは、元アルトサックス吹きの悲しき(?)習性である。とはいえ、ティムが突出しているということはない。というより、5者対等といえるサウンドで、それぞれ阿吽の呼吸のもと(もしかすると綿密なアレンジかもしれぬが)演奏を展開していく。
曲はすべてスミスのオリジナルで、どうやら“ロックバンド”(彼の参加するマーク・リボーの「Ceramic Dog」や、或いは「Secret Chiefs 3」?)のための曲を、このグループ用にアレンジしたものらしいが、面白い響きになっている。とくに1曲目はどう聴いてもお囃子のように聴こえてしまい、メロディーに乗せて脳内で『会津磐梯山』という歌詞が繰り返されて困るのだが(苦笑)。
参考動画、2曲目。

3曲目。