あうとわ~ど・ばうんど

Collide

実は最近、あまり新譜を買わなくなってしまった。というより、ちょっと興味を引かれたらすぐ入手。ということをやめたのである。思わぬ新しい出会いは減ったのであるが、旧友との懐かしい再会や、あまり好きでなかったけれど付き合ってみると案外いいやつだった、などという発見があって、これはこれでいいものである。
とはいえ、好きなミュージシャンの新譜が出たら、やはりすぐ欲しくなる(笑)。「Collide/Territory Band-6 with Fred Anderson」(okka disk)。5曲53分。Axel Doerner(tp)Per-Åke Holmlander(tuba)Lasse Marhaug(electronics)Paul Lytton(per)Paal Nilssen-Love(per)Jim Baker(p)Fredrik Ljungkvist(bs,ts)Fred Anderson(ts)Dave Rempis(as,ts)Ken Vandermark(ts,bcl)Kent Kessler(b)Fred Longberg-Holm(cello)David Stackenäs(g)
昨年8月、シカゴにおけるライヴ。前作(昨年10月3日4日同12月28日参照)が大傑作だったので、今回は小ぢんまりと聴こえてしまうのではないか、と若干の不安もあった。冒頭曲を聴いた段階では、ああ不安が当たってしまったか、とも思ったのだが、2曲目でシカゴの重鎮フレッド・アンダーソンがスタイルを超越した無伴奏ソロを聴かせ、次第に盛り上がってゆき、フレドリック・リュンクヴィストやデイヴ・レムピスが弾け、サウンドが密度と粘りを増してゆき、最後にはしっかりとカタルシスに持ち込む。しかし、前作と比べてしまうとなあ。