One World - One Sound
旧譜より。「KITA-KRANEMANN ONE WORLD-ONE SOUND」(sunnorth)。06年、全10曲64分。北陽一郎(ninja jockey,piccolo-tp,effect-tp,tp,tb)Eberhard Kranemann(cello,g,ts,vo,key,sound tapes,computer)。
一般的には渋さ知らズのトランペッターとして知られる北陽一郎は、オリジナルコンピューターソフト『Ninja Jockey』で生活音・自然音・楽音・電子音を用いて演奏する実験音楽家の顔も持っている。一昨年の「Ko-On-Ten Warsaw Live」が面白かったために、本作も入手してみた。エバーハルト・クラーネマンは、北と同様の活動をしている音楽家のようだ。完全即興というデュオはなかなか味わい深く、北の主楽器トランペットにはだがしかし豊かなジャズのコクが感じられる。