あうとわ~ど・ばうんど

Morning Prayer

モーニング・プレイヤー
旧譜より。「モーニング・プレイヤー/チコ・フリーマン」(whynot)。76年、全6曲65分。Freeman(ts,ss,fl,pan-pipe,per)Henry Threadgill(as,bs,fl,per)Muhal Richard Abrams(p)Cecil McBee(b,cello)Steve McCall(per)Ben Montgomery(ds,per)Douglas Ewart(b-fl,bamboo-fl,per)。
チコ・フリーマンの初リーダー作。メンバーは、スレッギルとマッコールのエアー勢、AACMのドンであるエイブラムズセシル・マクビーと、なんとも豪華である。①「Like The Kind of Peace It Is」(ところでタイトルは忘れたが、ヒノテルの曲に、メロディーのよく似たのがあった気がする)は、スレッギルのアルトがいい。フリーマンのソプラノは弱い。しかし、②「The In Between」⑤「Pepe's Samba」でのテナープレイはとっても豪放だ。
ちなみに、シカゴ出身のミュージシャンたちは何故こんなにみんな、個性が際立っているのか。通常、シカゴ派と一括りにするけれど、一人一スタイルという感じで、似通ったタイプのプレイヤーはあまりいない。その伝統は、最近このブログ一押しのケン・ヴァンダーマークにも通じている。保守的なジャズ雑誌でたまに「誰それスタイルの完璧な演奏」という褒め言葉(?)を見かけることがあるが、それって素晴らしいことなんだろうか?



ところで、チコ・フリーマンって今、何してるんだろう?