Boycott Rhythm Machine Ⅱ
「BOYCOTT RHYTHM MACHINEII VERSUS」(lastrum)。
一昨年のアルバム「BOYCOTT RHYTHM MACHINE」の続編。前作は、渋さやDCPRG、ONJO、Vincent Atmicusなど、現在の『ジャズ』を真空パッケージした秀逸なオムニバスだったが、今作は企画物セッション集。その内容を、ライナーノーツと帯コピーから引用すると
前作に参加してもらったジャズを中心としたミュージシャンと、全く違うイディオムの若手ミュージシャンとを対戦形式で組み合わせて『ヴァーサス』してもらう
CDには、編集・ダビング一切無し!ひとつの時間軸で構築された全7トラック73分を収録。DVDには、対戦毎に全く異なるシチュエーションを作り込んだ空間での演奏が映し出され、1日の過程を追ったドキュメントと後日撮影されたインタビューを織り交ぜた(中略)音楽ドキュメンタリー
というもの。
ジャズ側の参加者は南博(p)、吉見征樹(tabla)井上憲司(sitar)、外山明(ds,per)、不破大輔(b)、スガダイロー(p)、菊地成孔(as,cd-j)、吉垣安洋(ds,per)岡部洋一(ds,per)という豪華な布陣。どんな戦い方にも対応できる『ストロングスタイル』の持ち主たちだ。『若手』側は誰一人知らないので省略(笑)。
特に、吉見・井上のインド組とラップトップ(って何?)、不破のアルコとディジュリドゥは、聴いていて(観ていて)異次元に連れて行かれる思いがする(民族系音楽ってのはやっぱり強いなあ〜)。ちなみに、DVDを観てからCDを聴いたほうが、より楽しめる。