あうとわ~ど・ばうんど

Undulation

アンデュレーション 波動藤井郷子オーケストラ NY」(P.J.L)。全8曲62分。
藤井郷子のニューヨーク・オーケストラを聴くのは、実は初めてなのだが、し知らなかった。こんなに豪勢なメンバーだったなんて。例を挙げると、サックス陣にオスカー・ノリエガ、ブリガン・クラウス、エラリー・エスケリンにトニー・マラビー。トランペットは田村夏樹は当然として、ハーブ・ロバートソン、スティーヴン・バーンスタイン、デイヴ・バルーと来る。ベースは武石務ではないか。
演奏は全8曲で、ソロイストを2人ずつフィーチャーする(メンバーは全員で15人。残る1人は『バンド』で、藤井自身が相手する)。①「Metal」からエスケリンが吼えまくる。②「Water」での田村とバーンスタインのバトルも聴き応えがあるし、⑦「Fire」ではマラビーが文字通り火を噴く。
ところで、タイトル曲以外の曲名が面白い。①「Metal」(金)②「Water」(水)③「Wood」(木)④「The Moon」(月)⑤「The Sun」(日)⑦「Fire」(火)⑧「The Earth」(土)。④⑤は別として、たぶん日本人にしか分からない駄洒落。だが、なぜこの順番なのかは謎。