あうとわ~ど・ばうんど

Dinner Music

18日に取り上げた渋オケの「酔った猫〜」で演奏されている「Utviklingssang」「A New Hymn」、あるいは「Live1991」での「Reactionary Tango」「Soon I Will Be Done with The Trobules of This World」といった曲が好きで、オリジナルに興味がわき、カーラ・ブレイのアルバムを一時期よく買った。そんな中の一枚。「Dinner MusicCarla Bley」(watt)。77年、全8曲48分。
結論から先に言ってしまおう。カーラの曲はシンプルな美しさが良いのだが、演奏もシンプル(というより軽い?)で、ちょっと食い足りない(聴き込み不足かもしれませんが)。全く同じアレンジを採用しつつも曲の深さをより掘り下げた渋オケの方が、味わい豊かだと思う。とはいえ、「酔った猫〜」でも最終曲だった⑧「A New Hymn」は、やはり良い(なるほど、渋オケは、いいとこどりだったのか)。ちなみに、この曲の主旋律の他、全編にわたってフィーチャーされるラズウェル・ラッドのトロンボーンだけは、文句のつけようのない素晴らしさ。