あうとわ~ど・ばうんど

Hannibal in Berlin

ハンニバルのトランペットが好きなのだが、この作品を除けば、どうして彼のアルバムは揃いも揃って入手困難(あるいは不可能)なのか。「Hannibal in Berlin/Hannibal Marvin Peterson」。76年、全5曲46分。Hannibal(tp)George Adams(ts)Michael Cochrane(p)Diedre Murray(cello)Steve Neil(b)Allen Nelson(ds)。
本当は、『象のハンニバル』が聴きたいのだが、むかーしLPからダビングしたカセットテープしか持っていない(今では音質面に問題があって、本物が欲しいと思っているのだが。かつてCD化されたことがあるらしいのだけれど・・・)。
しかし、このベルリン・ライヴも素晴らしい。冒頭曲「賛美歌第23番」からフルスロットルで、パワーを緩めることなく最終曲「My Favorite Things」まで疾走する。エモーショナルでスピリチュアルで時に叙情的なハンニバルが本当にたまらない。同種の感性を持つジョージ・アダムスとの共演も大正解で、どの曲も最っ高! この演奏を聴いて、心が震えないような人間は金輪際ジャズを聴く資格なし。