あうとわ~ど・ばうんど

Concert in the Garden

一昨年話題になったらしい「Concert in the Garden/Maria Schneider Orchestra」を聴く。全5曲58分。
全体を通じ、フレンチ風だったりアイリッシュ風だったりスパニッシュ風だったりと、ヨーロッパ的要素を溶かし込んだコンテンポラリービッグバンド・サウンドマリア・シュナイダーという人は、晩年のギル・エヴァンスの片腕だったそうで、ところどころに『Sketches of Spain』からの如実な影響が感じ取れる。あるいは、聴く人がそれを思い浮かべられるように、わざとそうしているのかもしれない。ちなみに、カーラ・ブレイ的匂いも感じ取れるように思う。
演奏では、②「Choro Dancado」④「Buleria, Solea Y Rumba」で、曲のムードに沿ってストイックに、しかしジワジワと熱く盛り上がってゆくテナーが印象に残った。
ま、たまには、こういうアルバムにも手を出してしまうということだ。