あうとわ~ど・ばうんど

Happy New Ears!

昨年の海外部門第3位(12月28日参照)に選んだ、北欧スター軍団Atomicの新作「Happy New Ears!」が届く。全10曲65分。Fredrik Lyungkvist(ts,cl)Magnus Broo(tp)Havard Wiik(p)Ingebrigt Haker Flaten(b)Paal Nilssen-Love(ds)。
最近では、一世代下のMotifが進境著しい(ただ、小Atomic化路線は止めたほうがいいと思う)が、先行者Atomicの進化(深化)も全く滞りがない。今作でも、さらなる飛躍を遂げている。具体的には③「Cosmatesco」⑤「Soundtrack」のアコースティックによる音響フリー的様相、④「Two Boxes Left」での楽曲の(おそらく)即興的構築に、成果が最もよく現れている。と思う。
以前と比べ、各演奏者に与えられるスペースがより広く、さらに自由度が増しているように感じられる。今作では、ピアノのヴィークの成長、好演が光る。