あうとわ~ど・ばうんど

Tiziano Tononi & the Ornettians / Forum and Sounds - AIR SCULPTURES

PBBが参加した別の新作も届く。

Air Sculptures

Air Sculptures

Felmay Records, 2018)
Tiziano Tononi (ds, composition, conduction), Alberto Mandarini (tp), Mirko Cisilino (tp), Piero Bittolo Bon (as, bcl, fl), Francesco Chiapperini (as, bcl), Daniele Cavallanti (ts), Emanuele Parrini (vln), Paolo Botti (viola, banjo), Tito Mangialajo (b), Silvia Bolognesi (b), The Mysterious Traveller (perc)


イタリアのドラマー、Tiziano Tononi 率いるオーネット・コールマン・トリビュートバンド「The Ornettians」の約10年ぶりの新作。ともに Black Saint レーベルからの前々作、前作に続く三部作の最終章だそうだ(なおPBBは今回から参加)。前半は「The Air Sculptures Suite / A Celebration Of Free Jazz」と題し、オーネットが1960年にWカルテットで録音した「フリー・ジャズ」に倣って、トランペット、アルトサックス&バスクラリネット(+フルート)、ヴァイオリンorヴィオラ、ベースのWカルテットを左右に配置し、7曲合計の演奏時間は「Free Jazz」と同じ約37分にそろえるという拘りっぷり。後半の9曲はメンバーをさまざまに組み合わせたカルテット乃至クインテットで、オーネットのオリジナル曲(Peace や Broken Shadows や The Blessing など)を次々演奏していく。


しかし相も変わらず私の耳はPBBばかり追いかけがちで、アルトの切れ味が良すぎてオーネットっぽさは薄い(比較で言えば、もう一人のアルトのほうが「っぽい」)けれど、特に後半のオーネット曲を生き生き伸び伸び吹いているのを聴くと、やっぱり惚れ惚れするのだ。(こればっか)