松風鉱一トリオ+大徳俊幸 / Earth Mother
松風さんの再発盤を聴く。なにゆえ突然海外から再発されたのか事情は知らないが、最近こういう流れが増えてきた気がする。
- アーティスト: KOICHI MATSUKAZE TRIO + TOSHIYUKI DAITOKU (松風鉱一トリオ+ 大徳俊幸)
- 出版社/メーカー: BBE
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: CD
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本作は初めて聴いたが、フェンダーローズやモーダルチューン(おそらくこういう曲が海外ジャズファンに支持されている)に、ああ時代だな~と感じる。ところで松風さんというと枕詞のように「日本のエリック・ドルフィー云々」と書いている言説が昔から胡散臭いと思っていて、まあ跳躍の多いアルトサックスのプレイや、フルートを含むマルチリード奏者であること、からそう云われているのだろうと推察してはいるのだけれど、わたしも若い頃はトガっていたから「何言ってるんだ全然違うじゃないか。こいつは本当に聴く耳を持っているのか。信用ならん」などと考えていたが、しかし今では「感じ方は人それぞれ」と思うほどには丸く(?)なっている。とはいえ今回、本作の「ラウンド・ミッドナイト」を聴いて、ところどころのフレーズにたしかに「エズセティックス」におけるドルフィーに近いニュアンスを感じたのだった。
ちなみに内ジャケに使われている写真は、Sightsong さんが提供したそうな。