Mary Halvorson / The Maid with the Flaxen Hair
メアリーの新譜が立て続けに届いた。
- アーティスト: Mary Halvorson
- 出版社/メーカー: Tzadik
- 発売日: 2018/07/26
- メディア: CD
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ビル・フリゼールとのデュオだが、契約上の関係なのか正式タイトルにビルフリの名はない。Tzadik の new SPECTRUM シリーズの24枚目にあたり、テーマはジャズギタリストのジョニー・スミス。ベンチャーズの「急がば廻れ」の作曲者として知られ、同曲もアルバム最後に収められている。収録曲はほかにも、全てスミスの作品からのセレクトで「ヴァーモントの月」(スタン・ゲッツとの共演が有名)、アルバムタイトルでもある「亜麻色の髪の乙女」(ドビュッシー作。ジャケもこれにちなむ)、「真っ赤なリボン」、「ニアネス・オブ・ユー」、「愛しい人の髪は黒」、「オールド・フォークス」、「ミスティ」など計10曲(タイトルに「髪」が含まれる曲が多い)。演奏はというと、これがとても Tzadik のアルバムとは思えないような(?)至極高尚なジャズギターデュオであって、メアリーは尊敬するアイドルを引き立てつつ、でもそこかしこでやっぱり音を揺らめかせている。しかし今の彼からは信じられなくなりつつあるが、フリゼールも30年前はこのレーベルでノイズの洪水を振りまいていたのだけれどねぇ(笑)。