あうとわ~ど・ばうんど

AALY Trio & Ken Vandermark - Live at the Unity Temple - 17 January 1998 - Sets 1 and 2

9月にヴァンダーマークの bandcamp で発売され、その後なぜか販売取りやめとなった(ジャケのマッツの綴りが間違っているせいかもしれない)アルバムを聴く。ずいぶん長いこと HD に眠らせてしまっていた。

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AALY Trio & Ken Vandermark - Live at the Unity Temple - 17 January 1998 - Sets 1 and 2(2017)
Mats Gustafsson (ts, fluteophone, fl) Peter Janson (b) Kjell Nordeson (ds) Ken Vandermark (ts, cl, bcl)


このアルバムは何と、AALY Trio にヴァンダーマークが客演した(というか、客演ばかりしているイメージしかないのだが)「Stumble」が録音されたシカゴはユニティ・テンプルにおけるライヴの完全版、なのである。「Stumble」にはチャーリー・ヘイデンの「Song for Che」を含む5曲が収録されているのだが、実際のライヴでは2セット全7曲が演奏されていたことが分かる。ちなみに5曲の実際の曲順はこうだったようだ(なお本作のトラックには曲名が付されていない)。

  1. Stumble(2nd Set #2)
  2. Umeå(1st Set #2)
  3. Hommage à Lillen(1st Set #3)
  4. Song For Che(1st Set #4)
  5. Why I Don't Go Back(1st Set #1)

オープニングを飾るタイトル曲は第2部3曲の真ん中に演奏されたものであり、滋味深いヤンソンのベースと怪獣2匹の絶叫が印象的なクロージングに相応しいナンバーが実はライヴの冒頭に演奏されたものであったことに驚く。ということは残る2曲、第2部の1、3曲目が初登場音源となるのだが、別に出来が悪かったわけではない、両曲とも20分前後と長尺で、それが最初のCD収録から漏れた理由と推察される。特に実際の最終曲はなんとアルバート・アイラー・メドレーであって、これはもう一度きちんとリリースすべきなのではないかなあ。


参考試聴