あうとわ~ど・ばうんど

Weinberg / Kirchen / Kirshner - Whip The Apron

Jazz Right Now の前回のプレイリストで興味を覚えて購入。


Weinberg / Kirchen / Kirshner - Whip The Apron(2017)
Sam Weinberg(ts) Charlie Kirchen(b) Julian Kirshner(ds)


面白い個性のテナーサックスである。ブルックリンを拠点とするミュージシャンのようであるが、咆哮の快楽には乏しいものの、フレーズをぶつ切りにして順不同に組み合わせたような捩じれたラインと痙攣的な高音の組み合わせ、には何とも言えぬ魅力があり、ふつふつ煮立つようなフリージャズを展開してくれている。また、トリオの中ではベース(シカゴの人?)の存在感が特筆すべきで、ウィリアム・パーカー的な重さと速さが同居したような、フリーではあるけれど強い推進力が如実に感じられるプレイに惹きつけられる。全然知らなかったけど、こういう人たちがいるんだなあ。ちなみに、テナーのサム・ワインバーグbandcamp でデジタルやカセットテープで作品(ジャケットはコラージュが多く、おそらくはそれがコンセプトとして音楽にも投影されている)をいくつか売っていて、こちらもそのうち機会があったら聴いてみよう。


参考動画 ワインバーグの同編成の別トリオ
www.youtube.com

Charlie Kirchen がヴァンダーマークと共演してる映像があった(音楽の毛色はかなり違う)
www.youtube.com