近藤直司 - 永田利樹 - 瀬尾高志 / Petite Fleur
近藤直司 - 永田利樹 - 瀬尾高志 / petite fleur
(Bummey Records, 2016)
近藤直司(ts, bs) 永田利樹(b) 瀬尾高志(b)
昨年いつだったか、瀬尾高志と会った時、「すごくいい録音をしたので、ぜひ聴いてもらいたい」と言われ、いつ出るか、いつ出るかと、とても楽しみにしていたCD。彼から直接購入した。
昨年6月、吉祥寺にあったカフェズミでの録音。全8曲52分は、硬軟緩急多彩な5曲のインプロと、ノスタルジーを掻き立てるようなメロディーを持つ3曲、「Lonnie's Lament」(ジョン・コルトレーン作)、「小さな花」(シドニー・ベシェ作)、「Desireless」(ドン・チェリー作)とで構成される。近藤さんのテナーとバリトンによるひたすらな咆哮を勝手に期待していたが、想像とは趣きを異にしていて、低音サックスと2台の低弦が織りなす豊かで官能的な響きを味わうべき作品になっている。これは思わぬ美味さ。
現在のところ、ライブ会場での手売りが基本だそうだが、瀬尾が通販にも対応している。(希望者は、該当ページに記載されたアドレスへメールすること)→
http://plaza.rakuten.co.jp/anabiosisofjazz/diary/201604010000/
また、CDとはまったく別内容の100枚限定LP「Desireless」もリリースされるそうで、再生環境がない自分にはちと残念である。