Liberty Ellman - Radiate

リバティ・エルマンの９年ぶりの新作を聴く。

Radiate

Liberty Ellman(g) Steve Lehman(as) Jonathan Finlayson(tp) Jose Davila(tuba, tb) Stephan Crump(b) Damion Reid(ds)

前作「Ophiuchus Butterfly」のメンバーから、Mark Shim(ts) が抜け Jonathan Finlayson が参加、ドラムが Gerald Cleaver から Damion Reid に交代している。スティーヴ・リーマンは引き続き参加し、前作当時は期待のニュースターだったが、今や押しも押されぬ若手筆頭格となっているのは、なかなかに感慨深い。

アルバムは前作同様、「ヘンリー・スレッギル・ズォイドの曲を現代的にカバーしてみたら、こうなりました」的な雰囲気（ズォイドではこんなに電子音を使えないし）を感じてしまうのだが、私にとってはリーマンが活躍してくれればそれでＯＫである（笑）。ちなみに、ダミオン・リードのドラムも素晴らしい。しかしリーダー作を聴いて思うのは、エルマンという人はやはり結局、参謀タイプが一番合っているのではないのかなあということであった。