The Scrambling Ex
Gorilla Mask で鮮烈な印象を残した Peter Van Huffel の新作を聴く。
The Scrambling Ex
(FMR Records, 2014)
Peter Van Huffel(as, cl) Andreas Willers(g, elb) Oliver Steidle(ds, per, selected sounds)
切れの良いファンク的リズムに乗ってガンガン行く Gorilla Mask とは違い(そういう曲も当然あるのだが)、ジャズ~インプロ寄りの曲も演奏され、幅広い音楽が楽しめる。ヴァン・ハッフェルのアルトはさすがジャズイディオムを完璧に消化(昇華)したスタイルで縦横無尽に攻め、ドイツ即興シーンで豊かな活動歴があるギターもアコースティック・エレトリック問わずテクニックは多彩、ドラムも含め3者対等で音楽を紡ぐ。時に、ティム・バーンの Big Satan やら、ペットボトル人間やら、アンドルー・ディアンジェロのトリオやら、同編成の音楽たちを思い出すが、シーンの最前線の音というのはそういうものなのだろう。
参考動画