PRISM Quartet - Heritage / Evolution Volume 1
- アーティスト: Lehman,Liebman,Mahanthappa,Osby,Ries
- 出版社/メーカー: Innova Records
- 発売日: 2015/01/27
- メディア: CD
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PRISM Quartet は、アメリカのサックス四重奏によるチェンバーミュージックアンサンブル(らしい)。90年代から活動しており、これまでに14枚のアルバムを発表。このうち、本作をリリースした Innova レーベルからは9枚をリリースしていて、最近はゲストを迎えた作品が多いようだ。
本作は上記6人がゲスト。収録曲は「Heritage / Evolution」と題したコンサートシリーズが出典。スティーヴ・リーマンとルドレシュ・マハンサッパをを迎えた2014年4月、ティム・リーズとミゲル・ゼノーンを招いた同5月、デイヴ・リーブマンとグレッグ・オズビーがゲストの同6月、それぞれの公演からの選集で、曲は各ゲストが持ち寄っている。
CDは2枚組。1枚目1曲目のゲスト&作曲はマハンサッパ。2~4曲目はリーズ&ゼノーンがゲストで、作曲は2、3曲目がゼノーン、4曲目(なんだか「Sketches of Spain」とリベルタンゴとマリア・シュナイダーを継ぎ接ぎしたような曲想)がリーズ。2枚目に入り、1~5曲目がリーマン作曲およびゲストの小品集。6~8曲目はゲストがリーブマン&オズビーで、作曲は6曲目オズビー、7曲目リーブマン、8曲目だけがなぜかコルトレーンの「Dear Lord」(編曲リーブマン)。という構成。
「リー」の付く人が多くて混乱するw
リーズ&ゼノーン、リーブマン&オズビーがゲストの演奏は、メロディアスで情緒的なものが多い(特にリーブマン&オズビーは想像と違って、「え?」という感じである)。しかし、それゆえにマハンサッパとリーマンの異質さが突出する。マハンサッパのサックスは一音で異世界に連れて行かされるし、リーマンはさすがに大学で現代音楽を修めた人、というサウンドである。
「Volume 1」というからには第2弾もあるのだろうが、その時は是非、録音したはずのマハンサッパ&リーマンの音源をもっといっぱい出してもらいたい。(いや、もしかすると、12月に行われたラヴィ・コルトレーン&クリス・ポッターが中心になるかもしれないが・・)
参考動画(収録曲とは微妙に違う)