Julius Hemphill The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note

The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note シリーズから、『ジュリアスの兄貴ィ』（by 吉田隆一氏）が出ている。

Julius Hemphill-the Complete Remastered Recordings

収録オリジナルアルバムは「Raw Materials and Residuals」「Flat-Out Jump Suite」「Fat Man & the Hard Blues」「Five Chord Stud」「Chile New York」の5枚。
1枚目は、デビュー作「Dogon a.D.」からの付き合いであるアブドゥル・ワダッド（cello）に、ドン・モイエ（ds）を迎えたコードレスサックストリオで、粘っこいブルース感たっぷり（でありながら、オーネット（遠い親戚だという）的違和も感じさせる）のプレイ。
2枚目は引き続きのアブドゥル・ワダッドに、ドラムスはウォーレン・スミス、トランペットにオル・ダラという布陣で、1枚目に続く要素およびインプロに比重を置いた演奏の両面を見せる。
3、4枚目はマーティー・アーリック、ティム・バーンというヘンフィル3大高弟（と勝手に呼んでいる。残る1人はデヴィッド・サンボーン）を迎えたサックスセクステット。
最後はウォーレン・スミスとのデュオで、極上のインプロを聴かせてくれる。最も気に入っているのは、この5枚目。