あうとわ~ど・ばうんど

ザッパ自伝 第17章

フランク・ザッパ自伝
衆院解散の日に。なんとなく、「フランク・ザッパ自伝」を読み返してみる。
(この本は、ミュージシャンの自伝としては、マイルスのものと並ぶ最高峰で、箴言のオンパレードだと思う)
第17章『現実主義的保守派』より。

アメリカ人は民主主義について語るのが好きだし、聞かされるのも大好きだ。でもあらためて問われると、たいていの人が、民主主義とは「不便なものかもしれない」と考えてしまう。そこで俺たちは、代替品として民主主義に偽装した独裁体制を選んでしまった。俺たちは政府という名の冗談のため法外な金をふんだくられ、好きなように振り回され、あげくの果てには、なぜこんなクソバカどもが権力の座についたのかと首をひねる。(437頁)

ザッパが語っているのは80年代の共和党政権下のアメリカだが、読んでいるうちひどく身につまされる。