あうとわ~ど・ばうんど

C/D/E

C/D/E
旧譜より。というイントロは、考えてみれば久しぶりである(11ヶ月ぶり)。
C/D/E/Andrew Cyrille, Mark Dresser, Marty Ehrlich」(jazz magnet/pao records)。98年、10曲50分。Cyrille(ds) Dresser(b) Ehrlich(ss, as,cl,fl)
このアルバムは以前から興味あったのだけれど、最近ようやく入手。ふだん抑制的なスタイルの Ehrlich が、フリー系猛者の2人と組んでサックストリオというハードボイルドな編成でどう変貌するか、と思いきや、その期待は半分かなえられ、半分裏切られた。激しき時は激しく甘美なる時は甘美な、ま、いつものスタイルなわけだけれど、ただ、その振り幅は大きく感じられる(アルトで吼える時はいつになく興奮するし、録音8ヶ月前に死去したトーマス・チェイピンに捧げた「Aeolus」は涙なしに聴けない)。それが共演者の賜物か。でも、この人、本質はやっぱり牧歌的なのだろうな、とも思う。