あうとわ~ど・ばうんど

林栄一・大口純一郎カルテット

昨夜は、札幌ジェリコへ。

林栄一・大口純一郎カルテット
林栄一(as) 大口純一郎(p) 藤井信雄(ds) 秋田祐二(b) +武内宏峰(bs)

1曲目。いきなり「Bee Vamp」。名盤「Live at the Five Spot 1」からの選曲。意表をつかれた。林栄一の音もフレーズもエリック・ドルフィーとは違うけれども、でも、しっかり『ドルフィー』を感じさせてくれた。続く大口純一郎もマル・ウォルドロンを意識したような打鍵的なスタイルで攻める。心を鷲摑みにされた。その後はスタンダード。
第2部の1曲目、今度は「Fire Waltz」だ。林栄一のアルトサックスでドルフィー関連の曲、しかも2曲、というのは何て贅沢な体験だろう(第1部で「You Don't Know What Love Is」もやっていたから、3曲、かもしれない)。だが、その次の曲からがまた素晴らしかったために、後から思うと、ここまでは借り物のように感じてしまう。以後は、激しく切ない演奏の嵐。そして、その最高殊勲選手は藤井信雄だった。剛柔しなやかなドラムが本当に凄かった。大満足。