小山彰太トリオ

昨日は、札幌くうへ。

音三昧 〜 小山彰太トリオ
小山彰太(ds) スガダイロー(p) 川村竜(b)

山下洋輔や板橋文夫、原田依幸といったピアニストたちに重用されてきた小山彰太が、実は初めて結成したピアノトリオだという。そんな彼が、ピアノに選んだのがスガダイローというのは、うむ、なるほどという感じである。
そんなスガダイローを初めて生で観れるので、非常に楽しみにしていた。客席には、札幌界隈のミュージシャン（やはりピアニストが多い）もずらり。
スガのピアノは一音一音粒だっていて、タッチも非常に柔らかい。まず、それに驚き。そうして、あらゆるスタイルをこなしつつ、ここぞという時の鋭利さも尋常でない。やはり素晴らしい。客席を、共演者を、興奮へと叩き込みながら、でもどこか醒めているというか、奥はそうとう深そうで窺い知れず、底知れない所も魅力。この人がその全貌を見せる時は、どんな豊潤な音世界が広がるかと思うと、空恐ろしい。そんな気にさせた。
川村は顔色を変えずスガをぴったりマーク。リーダー小山氏はそんな若者2人に対し、顔を真っ赤にしながら裂帛の気合で喰らいついていった。充実のライブ。