あうとわ~ど・ばうんど

アガルタ通信 + 奥野義典

今夜は、札幌『くう』へ。
3週間ぶりのライブ鑑賞。
濱雅寛(g) 山田賢(g) 南山雅樹(key) 瀬尾高志(b) 樋口千里(ds) 横山裕太(tp) 武内宏峰(bs) 西條史宣(tb) + 奥野義典(as,fl)
前回のライブの感想に、今年観たアガルタの中で一番いいライブだった、と書いたが、その時点で、今月のライブはもっと素晴らしいものになるだろうと予感はあった。そして、その予感は正しかった。
奥野氏がアガルタに加わるのは2回目。前回の小樽では、正直言ってサウンドバランスが良くなかったが、今回はばっちり。各人の音の隅々まで楽しめた。
冒頭曲から快演の予感たっぷりだった。先発した横山tpが溌剌としたソロを聴かせ、待ってましたの奥野氏登場。ふだんはあまり聴けない(?)アナーキー・サイドであるが、ぼくはこれが大好物。餌にたかるピラニアのごときリズム陣が、一致大挙して攻めたてる。屹立する奥野氏。樋口dsを起点として、何度も何度もグルーヴが浮き上がってくるような体感があり、何度も何度も座席から腰が浮き上がった。南山keyもいつになく凄まじく、瀬尾bの鬼気迫るも涙誘うソロにも酔った。
いきなり熱く燃えさかった第1部に対し、第2部はジワジワと昇り詰めてゆくような構成。極点は、ラスト曲「Black Satin」。奥野氏のソロ中、樋口dsとのデュオになった数分間、これが凄かった(その直前の、山田gも加わった3人のものもよかったけれど)。これは久々にCD化してもよいんじゃないでしょうか?
余談だが、武内bsのソロ中の眉毛の激しい動きも眼が離せなかった(笑)。