あうとわ~ど・ばうんど

M/D 読後

4日前の日記に書いた「M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究」を、読み終えた。「青アイラー」「赤アイラー」の続編(最終巻)にあたるのだが、それらの数倍(演奏の数十倍? 笑)面白かったですね。
東大で実際に行った講義録と、追補された架空の講義録、楽曲分析、マイルスバンドに参加した唯一の日本人ケイ赤城のインタビュー、マイルスのファッション変遷に関する鼎談、過去に雑誌で発表されたマイルスをめぐる文章、が集積されたことにより、稀に見る多彩で総合的なマイルス本になっている。
聴音能力が乏しく楽理にも暗いぼくにとっては、楽曲分析は分からない部分も多かったが、どの文章もいやなかなか刺激的だった。
読んでいる間ずっと、対象のマイルス音源が聴きたくてたまらなくなるのだが、昨夏の大量CD処分の際はマイルスも例外でなく、ほとんど聴かないものは手放してしまっていて、かなり後悔した(苦笑)。