あうとわ~ど・ばうんど

林栄一バンド」(ohrai)。6曲67分。林栄一(sax)渡辺隆雄(tp)伊藤啓太(b)久保島直樹(p)小山彰太(ds)。
林栄一のアルバムで、こういうオーソドックスな編成のものは、ずいぶん珍しい気がする。
ライヴ盤なのだが、そう大きくないライヴハウスの客席で生音を聴いているような音づくり。曲構成も、ライヴの1ステージを意識したようだ(たぶん)。
和気藹々とした「For In One」(と、CDに書いてあるが、「Four In One」の間違いではないのか)で始まり、「鶴」、「Chinese Surfer」。4曲目のバラード「Song For」(どことなく板橋文夫の曲に似てる)での林栄一のアルトがたまらない。ノリノリの「North Knife Ridge」を経て、おなじみ「Naadam」で〆。
この人たちのことだから綿密なリハなどしなかったのだろうし、細かなところでズレたり誤魔化したりはしているが、ライヴならではの臨場感に溢れている。また、ほどよいリラックス感があり、味わい深い。
ちなみにライナーノーツは、「白神」の時と同様、このブログへも書き込みしてくださる田中啓文氏。
ところで、このライヴが行われたワイルドバンチという店、どこにあるのか、録音日はいつなのか、CDに記載がない。不親切ではないか。