あうとわ~ど・ばうんど

Mix Dynamite Trio on Stage

久々に聴く。「Mix Dynamite Trio on Stage板橋文夫」(mix dynamite)。92年、5曲75分。板橋(p,per)梅津和時(reeds,melodica)井野信義(b,per)。
もう14、5年前の話だが、当時、I大のサックス吹きだったTさんが、東京に行ってすごいグループを見てきた、と興奮気味に教えてくれて、それがこのグループだった。それから間もなく札幌のBという店で、このトリオ+小山彰太というライヴがあり、喜んで聴きに行った。最後の曲で梅津がサックスを吹きながら客席を練り歩いた際、ぼくは通路側に座っていたので(そういえば、通路を挟んだ隣に小山氏の母上が居られた)極限まで彼に近づこうとし、サックスの朝顔に額をぶつけそうになった。その後、打ち上げに参加させてもらえたのも、いい思い出。
それにしても、やっぱり、いいアルバムだ。梅津珠玉のバラード「ソング・フォー・シーコメンデス」、われわれ世代(よりちょっと上か、正確に言えば)は『ガッチャマン』のテーマを思い出す「バクのあくび」、ラサーンに捧げられた梅津のオリジナル「ルル&ロロ」、情感満ち溢れる「ゴスペル'89」(この曲はぼくも当時レパートリーにした)。どれも名曲名演ばかり(1曲除いたが、苦笑)。懐かしいなあ。でも、感動は古びていない。