あうとわ~ど・ばうんど

ウインター・ムーン

Winter Moonアート・ペッパーといえば、必ず(?)前期か後期かという有名な(不毛な)論争があるのだが、ぼくは後期派である。理由はとっても明瞭で、前期のあの音色がどうしても好きになれないのである。
コンプリート“ウインター・ムーン”セッションアート・ペッパー」(galaxy)。80年、全13曲75分。
⑦⑬「ザ・プリズナー」が大好き。短い断片的なフレーズを積み重ね、高みに登り詰めてゆくペッパー。極点に達したその瞬間。これしかない、といった調子で発せられる悲鳴にも似たフラジオトーンが、たったまらん。気持ちはよ〜く分かる(気がする)。