あうとわ~ど・ばうんど

Sticky Tongues & Kitchen Knives

Sticky Tongues & Kitchen Knives
Sticky Tongues & Kitchen Knives/Mats Gustafsson & John Corbett」(xeric)。99年、全14曲53分。Gustafsson(bs,flutephone)Corbett(elg)。
①−④はライヴ録音。なんなんだろう、この音楽は。背後にいろんな効果音(バイクや車の通過音や駆動音や急ブレーキ音、虫や鳥の鳴き声、お経のような男声、管弦楽・・・)を流しながら、両者ともさまざまな異化音を駆使している。ギターは既にギターの音でなく、完全にあっちの世界に行っている。低い振動音のようなグスタフソンのバリサク(だよね?)と、車のエンジン音がダブった時は笑ってしまった。フリーミュージックというより、ミュージックコンクレートというか実験音楽に近い感じだ(もっとも、そっち方面は詳しくありませんが)。⑤以降のスタジオ音源は対照的に、正統派的フリーインプロ(ライヴとスタジオと、やることが逆のような気もするが)。なのだが、なぜかライヴの方に心惹かれてしまう。