あうとわ~ど・ばうんど

The Claudia Quintet

4月に入ってから特に記してはいなかったが、マクリーンの日を除けば、取り上げたアルバムは全て、オーネットを聴きに行ったときに東京で買ったものである(ちなみに、購入した全ての作品を紹介しているわけではありませんよ。念のため)。が、それも今日で終わり。最後はこのアルバム。
The Claudia Quintet/John Hollenbeck」を聴く。01年、全10曲68分。Hollenbeck(ds,per,comp)Drew Gress(b)Matt Moran(vib,per)Ted Reichman(acc)Chris Speed(cl,ts)。
Claudia Quintetの(おそらく)第1作。このバンド、決して派手なことをやっているわけでない(むしろ地味)。だけど、面白い。変則的編成のグループのサウンドは、チェンバー寄りのジャズロックとでもいうか。ホーレンベックとドリュー・グレスが端整なビートを推進、ヴァイブとアコーディオンに加え、クリス・スピードのテナーとクラも柔らかいほのぼのとした音で、曲に微妙な陰影と心地よい浮遊感を与えている。
スピード感溢れる曲もある。⑦「Burt and Ken」、クリスが時折見せるブロウも、どこか優しげで微笑ましい。