あうとわ~ど・ばうんど

Nation Time

再び、昨年リリース物から。
マツ・グスタフソンの凶暴ガレージサックストリオThe Thingの「She Knows…」へのゲスト参加でも存在感を示していたJoe McPheeの、国内盤としては初CD化となった1970年のライヴ「Nation Time」を聴く。全3曲41分。McPhee(ts,tp)Mike Kull(p,elp)Tyrone Crabb(b,elb,tp)Bruce Thompson(per)Ernest Bostic(per)+Otis Greene(as)Herbie Lehman(org)Dave Jones(elg)。
いやはや、すさまじい音楽である。一応、分類すればブラックファンクモーダルフリージャズ(何それ?)ということになるが、音楽の完成度は二の次、気合と根性でとにかくヤッてヤッてヤリまくるのだ!みたいなパワーが素晴らしい。観客とのコールアンドレスポンスから疾風怒濤のスピリチュアリティを爆発させるタイトル曲①「Nation Time」、呪術的ファンクビートの上でテナーとアルトが絡み合うように雄叫びのた打ち回る②「Shakey Jake」に心揺すぶられる。