あうとわ~ど・ばうんど

Charles Gayle / Roger Turner / John Edwards 26.05.15

ダウンロードアルバムを購入する頻度が多くなっている。もともとダウンロード版でしか入手できない作品を AmazoniTunes で買うことはあったのだけれど、それはいわば緊急避難的措置であって、mp3 では聴きたくないなあと思っていたところ、bandcamp で音源を購入して flac で聴くことが多くなるにつれ、抵抗感が弱まってきたようだ。昨年末にはオーディオをハイレゾ対応にしていて、年初は使いこなしていなかったものの、アンソニー・ブラクストンの音源大量購入を機に、最近はPCから直接再生することが多くなっている。


というわけで、The Tri-Centric Foundation に続き、英国の有名ライブスポット Cafe OTO が主宰するレーベル「OTOROKU」のダウンロードアルバムを4タイトル購入した。まずはこれ。


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Charles Gayle / Roger Turner / John Edwards 26.05.15
OTOROKU
Charles Gayle(ts, p) Roger Turner(ds) John Edwards(b)


全5曲で90分近いアルバム(これまた時間制限のあるCDと違って、DLならではの良さ)だが、いやはや、これは大変すばらしい。ゲイルのテナーサックスとピアノが縦横無尽に駆け巡る。いつも年齢の話で恐縮だが、ゲイルは先月77歳になったばかりで、最近のアルバムでは健在ぶりを確認しつつも、どこか寄る年波から来る元気のなさばかりを嗅ぎ取っていたのだけれど、大変お見それ致しました。たしかにピアノの比率は多くなったが、そんなことは些細な問題で、彼の演奏は常に全力投球、相変わらず血と汗にまみれた凄まじい音楽であり続けているのだ。


録音も非常に生々しくて、3者が発するピリピリとした音の振動までもが手に取るようである。これがダウンロードのみとは勿体ない、2枚組CDにして売るべきではないのか。いやあそれにしても凄いなあ。最近のアルバムは皆、メンバーが違うだけで、いつも同じコードレストリオで、同じような演奏ばかりじゃないかと揶揄する人もいるかもしれないが、それでも全く構わない、ゲイルには今後もこうして元気にブロウし続ける雄姿を見せ続けてもらいたいものである。


試聴


参考動画(アルバム録音翌日の演奏)

www.youtube.com



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