あうとわ~ど・ばうんど

Steve Coleman's Music Live in Paris

Steve Coleman's Music Live In Paris : 20th Anniversary Collector's Edition

Steve Coleman's Music Live In Paris : 20th Anniversary Collector's Edition


スティーヴ・コールマンが Novus / BMG 時代に残した95年3月のパリ・ライヴ3部作、「Myths, Modes and Means」、「The Way of the Ciper」(綴り間違ってるぞ)、「Curves of Life/Live in Paris」を集成し、ボーナスCD(本当にただのオマケ)を加えた4枚組。なぜこんなものが今ごろ再発されたのか知る由もないが、私がスティーヴ・コールマンを熱心に聴いていたのは BMG 後期から Label Bleu 時代にかけてであり、これらの作品は未聴だったので、廉価で聴けてありがたい。

3枚はそれぞれにコンセプトが違い、ラップが前面に出たもの(The Way of the Cipher)や、デヴィッド・マレイをゲストに比較的ストレートな『ジャズ』も取り上げているもの(Curves of Life)もあるが、箏やら民俗音楽ヴォイスやらラップやらが雑多に詰め込まれた「Myths, Modes and Means」が個人的には一番面白い。コールマンのこれら演奏を聴いて実感するのは、いわゆる「M-BASE」という軛を外してジャズサックス奏者としての彼に焦点を当てた場合、同時代のいわゆる新伝承派、例えば同楽器のケニー・ギャレットあたりのスタイルと、さほど遠くないことである。

ちなみに、スティーヴ・コールマンが実はシカゴ出身で、ヴォン・フリーマンに師事していた(その息子に対してはかなり辛辣らしいが)というのは、もっと注目されていい重要な経歴だと思う。最近の彼は Pi Recordings からアルバムを出しているが、AACMやM-BASE系の流れを組む一派の作品を中心にリリースするレーベルへの移籍は自然なことだっただろう。


試聴(Curves of Life)

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