あうとわ~ど・ばうんど

Band of Eden

周囲でとても評判の良いこのアルバム。私もそれらの評に同意する。

Band of Eden

Band of Eden

纐纈雅代(sax, vo, mbira, chorus, kaossilator) 内橋和久(g, daxophone) 伊藤啓太(b) 外山明(ds) + スガダイロー(p)


今年3月の新宿ピットインでのライブ録音を「瞬間冷凍即日編集」したとのこと。全曲リーダーの手による作曲で、バンド名が示すように『楽園』を感じさせる、どこか架空の国の物語のBGMのような曲想も多い(もっとも、本来、エデンは地名であって、楽園の意味はないものなのだが)。

纐纈さんのサックスは非常に良い音で、ぶぎゃああっという音も流れの中で自然に繰り出され、全体を通じよくコントロールされている(しかも、ヴォーカルも、かなり私のツボに入ってしまった・・)。

前述のとおり、さまざまな印象をもたらす曲とその演奏を聴いていて思うのは、いわゆる「中央線ジャズ」の先輩たちの達成を踏まえたうえで、直系に連なるリアルなジャズを演奏しているのだなあという感想である。ぜひとも生で観てみたいものだ。