あうとわ~ど・ばうんど

坂田明トリオ / ポチ

これも、ついに、ついに、ついに、CD化されたっ!


ポチ

ポチ

坂田明(as, acl) 吉野弘志(b) 藤井信雄(ds)


坂田さんが、山下洋輔トリオを退団して80年から率いたレギュラートリオの初アルバムで、坂田さんのリーダー作としても初のライブ盤。ただし、「イン・ヨーロッパ」や「ミュー」のような追加曲は、残念ながら無し。

このアルバムに関しては以前、アナログ盤を落としたCDRを知人にもらったのだが、そのCDRの役割も(知人には改めて感謝を捧げつつ)ついに終了と相なった。

坂田さんの70~80年代のプレイは、むろん今もそうではあるのだけれど、表面上は怒涛のパワーミュージックでありつつも、本質的には胸打つ激情バラードである、というのが私の受け止めだ。特にライブでは、それを顕著に感じる。という意味で、ここに展開されているのは極上のバラードなのである。

なお、最近、ENJAレーベルのタイトルが廉価再発されているが、本作と同メンバーによるライブ盤「ダンス」も、そろそろリマスタリング再CD化すべきだろう。


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