あうとわ~ど・ばうんど

AUDIO ONE

ヴァンダーマークの新グループ「Auidio One」(まるで田舎の中古ビデオ屋のようなネーミングではあるが…)が2枚同時リリース。


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Audio One - An International Report (AGR-001)

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Audio One - The Midwest School (AGR-002)

Audio Graphic Records
Jason Adasiewicz(vib) Jeb Bishop(tb) Josh Berman(cor) Tim Daisy(ds) Nick Macri(acb, elb) Nick Mazzarella(as) Jen Paulson(viola) Dave Rempis(saxes) Ken Vandermark(reeds) Mars Williams(reeds)


これはリリース情報を知った時から楽しみにしていた。サックス陣がヴァンダーマークに、盟友マーズに、舎弟レムピスに、若武者マッツァレラ、とあっては、期待するなという方が無理だ。

しかし、あまりにも期待を募らせすぎたかもしれない。各人のソロそれぞれに聴きごたえはあるのだが、グループ全体のまとまりというか一体感は今一つ、というか、まだまだこれから、というところだろう。

もっとも、こういうことはヴァンダーマークのプロジェクトには起こりがちで、取りあえず始めてみて、ライブをこなしながら進化させていくのだろう。テリトリーバンドだって初期は何がしたいのかよく分からなかったものが最後には物凄いバンドになっていたわけで、今後の展開に期待することだ。

なお、曲は1枚目が、すべてヴァンダーマークのオリジナルで、シカゴの先達であるAACMのメンバーたち(スレッギル、ロスコー、ブラクストン)とジュリアス・ヘンフィル、あとはなぜかアンナ・カリーナに捧げられている。2枚目で、その捧げられた人たち(アンナ・カリーナは除く)のオリジナルが演奏されている。



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