あうとわ~ど・ばうんど

David Holland Quartet / Conference of The Birds

帰宅直後に寝落ちして、妙な時間に目覚めてしまった。

Conference of the Birds

Conference of the Birds

David Holland(b) Sam Rivers(reeds, fl) Anthony Braxton(reeds, fl) Barry Altschul(per, marimba)
デイヴ・ホランドの72年のアルバム。サークルから、リターン・トゥ・フォーエヴァーに軸足を移したチック・コリアが抜け(?)サム・リヴァースが加わったグループ、ということになるのかな。(12月23日参照)
楽理的に整合性のとれた部分といい加減な部分が程よくミックスされたリヴァースと、フリーに聴こえる部分はあっても彼の中では厳密に論理的に正しいのだろうなと思わせる確信に満ちたフレーズを紡ぐ(かと思えばサックスに無理な力がかかって軋んで悲鳴を上げるように咆哮する)アンソニー・ブラクストンとの、2管の対照が絶妙で、それに輪をかけてホランドのベースやバリー・アルトシュルのパーカッションも、それぞれのサックスを支えているようにみせながらかなり自在なリズムでソロをぶつけているように聴こえ、面白い。
それにしてもホランドのグループは、その時々のサックス奏者の顔を眺めていると、時代時代がいつもきちんと切り取られているなあと感心する。